楽天2000年以降振り返り①

こんにちは、野球好き大学生です。

 

今回は題名と矛盾していますが、近鉄の2000〜2004を振り返っていきたいです。

 

近鉄は2004年でチーム自体がなくなってしまい、ファンの方は非常に悲しい思いをしたのではないかと感じます。2004年にストライキ問題など起こっていましたが、私自身がプロ野球をそのあたりの年から本格的に見始めるようになったため印象には残っています。(当時、小2だったためあまり合併問題などについてわかっていませんでしたが…)

 

では近鉄の2000年から順に振り返っていきます。

 

2000年 6位

1 中 大村直之 254 3 44

2 二 水口栄二 251 3 39

3 三 中村紀洋 277 39 110

4 右 ローズ 272 25 89

5 DH  クラーク 258 10 33

6 捕 礒部公一 311 6 33

7 一 吉岡雄二 290 18 65

8 左 川口憲史 251 5 28

9 遊 武藤孝司 311 1 41

P  先発

 前川勝彦 8ー13 4.16

 門倉健 7ー9 3.91

 山村宏樹 6ー9 5.01

 エルビラ 6ー7 4.64

 中継ぎ 

 香田勲男 28 4.06

 石毛博史 46 3.61

 柴田佳主也 50 1.82 

 抑え

 大塚晶文 39 24 2.38

 

この年は6位となってしまいましたが、打線では中村紀洋本塁打王打点王の二冠を達成しました。さらにローズも25本をクリアしました。他は吉岡が少し目立った程度ではありますが、礒部や川口など来年以降に期待できそうな選手も数人いました。来年に期待できるのではないでしょうか。ピッチャー陣は、先発が前川が8勝、門倉が7勝、山村が6勝とあまり目立った数字を残した選手はおらず、枚数不足の感も否めませんでした。中継ぎは石毛と柴田が奮闘し、ほぼシーズン通して働きましたがこちらもやや枚数不足でピッチャー陣はやや苦しい状況だったかもしれません。抑えは大塚で24セーブを挙げました。

 

2001年 1位

1 中 大村直之 271 16 53

2 二 水口栄二 290 3 30

3 左 ローズ 327 55 131

4 三 中村紀洋 320 46 132

5 右 礒部公一 320 17 95

6 一 吉岡雄二 265 26 85

7 DH  川口憲史 316 21 72

8 捕 北川博敏 270 6 35 

9 遊 ギルバート 267 6 24

P  先発

 前川勝彦 12ー9 5.89

 バーグマン 10ー4 4.18

 門倉健 8ー5 6.49

 山村宏樹 7ー6 5.83

 高村祐 5ー9 4.92

 パウエル 4ー5 4.95

 中継ぎ

 三澤興一 21 4.01

 関口伊織 53 4.33

 香田勲男 36 3.97

 岡本晃 61 2.73

 抑え

 大塚晶文 48 26 4.02

 

前年の最下位から一転、この年はリーグ優勝を果たしました。この年はピッチャー陣は今一つでしたが完全に打線の力で勝ち取った優勝でした。その象徴は、ローズと中村紀洋ですね。ローズが327、55、131を残せば、中村紀洋も320、46、132を残し全く負けていません。ローズに関しては当時の日本記録タイのホームラン数を放ちホームラン王とMVPを獲得しました。中村紀洋打点王と最高出塁率を獲得しました。その他の打者も吉岡と川口が20本をクリア、礒部もブレーク、大村、水口も安定した成績を残し野手陣によって勝ち取った優勝と言えるでしょう。一方でピッチャー陣は、前川とバーグマンが二桁勝利を挙げましたが、バーグマンは防御率4点台、前川に至っては5点台です。打線の援護がいかに凄かったかということが示されていますよね。門倉、山村、途中加入のパウエルなど勝敗的にはそれなりの成績ですが、防御率を見るとやはり打線の援護に助けられた上での成績って感じです。来季は奮起してほしいところですね。中継ぎは関口、香田、岡本がフル稼働し、特に岡本は好成績を残しました。抑えは大塚で26セーブを挙げましたが、4点台の防御率はいただけません。来季は投手陣の奮起に期待したいところです。いかんせんこの年は打線で勝ち取った優勝です。

 

2002年 2位タイ

1 中 大村直之 271 11 47

2 二 水口栄二 255 5 23

3 左 ローズ 272 46 117

4 三 中村紀洋 294 42 115

5 DH  川口憲史 288 13 46

6 一 吉岡雄二 269 26 72

7 右 礒部公一 270 3 30

8 遊 阿部真宏 210 6 29

9 捕 的山哲也 208 3 14

P  先発

 パウエル 17ー10 3.78

 高村祐 9ー10 4.14

 岩隈久志 8ー7 3.69

 前川勝彦 4ー11 4.87

 バーグマン 4ー6 5.15

 中継ぎ

 三澤興一 53 4.22

 山本省吾 56 2.52

 岡本晃 65 1.82

 抑え

 大塚晶文 41 22 1.28

 

この年は2位となりましたが、投打のバランスは優勝した前年より良くなっていました。まず野手陣では、やはりローズと中村の3.4番が強力です。ローズは46本、中村が42本放ち、同チームから2人も40本をクリアする選手が出るチームはなかなかないでしょう。ローズは打点王も獲得しました。さらには吉岡が前年に続き20本をクリアしました。川口、礒部、水口あたりはやや成績を落としましたが、本領を発揮すればさらに恐ろしい打線となります。昨年課題が残ったピッチャー陣もパウエルが17勝を挙げ、最多勝最多奪三振などのタイトルを獲得しました。岩隈がこの年より台頭してきました。高村、前川あたりも奮闘しましたが、やはり防御率が4点台となると負けが先行してしまいます。中継ぎは山本が台頭しました。三澤、山本が頑張り、岡本は去年にも増して好成績を残しました。抑えは大塚でこの年はセーブ数ほどやや減ったものの1点台の防御率をマークし安定感がありました。

 

2003年 3位

1 中 大村直之 300 16 61

2 二 星野おさむ 274 12 51

3 左 ローズ 276 51 117

4 三 中村紀洋 236 23 67

5 DH  北川博敏 309 13 50

6 一 吉岡雄二 300 18 60

7 右 礒部公一 288 12 72

8 遊 阿部真宏 291 6 43

9 捕 的山哲也 200 5 26

P  先発

 岩隈久志 15ー10 3.45

 パウエル 14ー12 4.13

 バーン 8ー7 4.37

 加藤伸一 6ー6 4.28

 門倉健 6ー4 4.21

 中継ぎ

 三澤興一 48 3.38

 岡本晃 45 4.76

 小池秀郎 65 3.78

 吉田豊彦 60 2.33

 抑え

 高村祐 39 9 4.15

 

この年は3位となりました。やはり中村が1年間フルで働かなかったことが痛かったかもしれません。その中でローズはまたもやハイレベルな成績を残しました。51本でホームラン王に輝きました。またローズ以外にも吉岡、北川、星野、中村、大村、礒部と二桁ホームランを放った選手は多く、怖い打線でした。この年は星野が台頭しました。来年以降も楽しみです。一方、ピッチャー陣は岩隈とパウエルが二桁勝利を挙げました。岩隈は完全にブレークしたと言えるでしょう。他にも新加入のバーンや加藤、門倉あたりも頑張りました。ある程度は計算できる先発も増えてきました。中継ぎは岡本が成績を落としてしまいましたが、三澤、小池、吉田あたりが頑張りました。抑えは高村となりましたがやや固定出来ずという感じではありました。

 

2004年 5位

1 中 大村直之 303 2 34

2 二 水口栄二 293 6 40

3 右 礒部公一 309 26 75

4 三 中村紀洋 274 19 66

5 一 北川博敏 303 20 88

6 左 大西宏明 265 10 43

7 DH  鷹野史寿 293 5 24

8 遊 阿部真宏 247 7 50

9 捕 藤井彰人 241 1 20

P  先発

 岩隈久志 15ー2 3.01

 パウエル 8ー8 3.90

 バーン 6ー8 3.89

 川尻哲郎 4ー9 4.26

 中継ぎ

 吉川勝成 50 2.82

 吉田豊彦 56 4.15

 カラスコ 53 5.57

 抑え

 福盛和男 43 10 5.18

 

オリックスとの合併の影響により、この年で最後の年となってしまった近鉄。5位となりました。野手を見るとローズが抜けた穴がやはりデカすぎました。中村も本来の力からするとやや物足りない成績となってしまい、そろそろ世代交代が必要かもしれません。その中で1番の好成績を残したのは礒部です。3割25本をクリアしました。さらには北川も20本をクリアしました。まだまだ絶対的ではありませんが次世代の選手は台頭し始めています。大西や鷹野もこの年に台頭し始めました。大村や水口は流石ベテランって感じの安定した成績です。キャッチャーなどまだまだ競争のポジションも多いので誰がポジション勝ち取るか楽しみです。一方、ピッチャー陣は岩隈が15勝を挙げ、最多勝、最高勝率のタイトルを獲得しました。一気に日本を代表するピッチャーに近づいた感じです。他にはパウエルやバーンもまずまずの数字は残しましたが、もう少し上積みが欲しいところです。中継ぎは吉川、吉田、カラスコが特に頑張りましたが、吉川以外は防御率が4点台以上ともう少し安定感を増したいところです。抑えは福盛がやりましたが、ここも固定できたわけではなく、まだまだ課題と言えそうです。近鉄という球団が失くなってしまうことは、プロ野球ファンとしても、選手としても残念なことだと思います。長い歴史を重ねてきた近鉄の最終年でした。

 

この5年間は近鉄としてもちょうど最後の5年間となっていました。打線の力がウリの年が多かったように感じます。ローズ、中村の3.4番コンビは他球団からすると物凄い脅威となるでしょう。

では最後までご覧いただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。